Difyでエージェントを使う方法を画像付きで紹介!使いこなすコツも解説

Difyのエージェントは、期待する結果を伝えるだけで全ての処理をこなすオールマイティなアプリです。

「Difyのエージェントを初めて利用するにはどうしたらいいの?」

この記事では、Difyでエージェントを使用する方法を具体的に解説します。

最後まで読んでいただけたら幸いです。

目次

Difyのエージェント機能の基本

DifyのエージェントはAIを活用してユーザーからの指示を処理するアプリケーションです。

単一の処理だけでなく、ケースによって異なる処理をするなど応用が効くのがポイントです。

Difyではエージェント作成をプログラミングの知識なしで作成できます。

まずは基本の概要をお伝えします。

Difyエージェントの概要と他機能との違い

DifyエージェントはDifyで作成できるアプリの中でも機能性が高いです。

通常のチャットアプリは想定される質問や文書などの情報をもとに返答を返します。

それに対してDifyエージェントは1つの処理だけでなく、1つのやりとりで複数のステップを実行することができます。

また、外部ツールとの連携ができるのが特徴です。

エージェント機能で解決できる具体的な課題

Difyエージェント機能では、例として

  • 社内の社員情報をもとに適切な稟議のあり方を考える
  • 特定の地域の中から町内のリクレーションに最適な場所を提案する
  • 企業サイトのアクセス履歴からサイトの修正例を考える

など、複雑で解決までの時間がかかる課題を扱うことが可能です。

1つのコンテンツ内で複数のステップが完結となり、ステップごとに実行する手間がかかりません。

DifyでAIエージェントを作成する方法を画像付きで紹介!

Difyでエージェントを実際に作成します。

具体的な作成方法を見ていきましょう。

STEP

ダッシュボードから「Create New Project(新規プロジェクト作成)」を選択

ダッシュボードから「スタジオ」メニューを開きます。

アプリを作成するメニューから「最初から作成」を選びます。

種類の選択する画面からエージェントを選択すると編集画面が開きます。

STEP

エージェントアシスタントの推論モデルを選択

エージェントアシスタントに搭載するモデルを選びます。

処理の速度や日本語対応、入力可能な文字数などの違いがあるので比較のうえ選択することをおすすめします。

初めて使用されるのでしたら、gpt4.0やAzureなどをおすすめします。

安定した性能と出力のスピードが保証されていて安心です。

STEP

「プロンプト」で指示を作成

手順のテキスト入力の欄にプロンプトを記入します。

日本語で分かりやすく指示を出すのがポイントです。

以下の手順に従って、ユーザーに今日のおすすめファッションを提案してください。

  • 入力された情報(性別、年齢、今日の予定、季節)をもとに、ユーザーに最適なファッションスタイルを考えます。
  • 性別に応じたファッションカテゴリ(例:メンズ、レディース)を選びます。
STEP

必要なツールを追加

必要に応じてツールを追加します。

ツールは、検索や画像生成、計算機など様々なジャンルのものが用意されています。

  • キーワードからWeb検索して結果を返す
  • 顧客データを分析してグラフを出力する
  • 指定の商品が買える店舗を地図で表示する

など、外部ツールと連携した処理が可能になります。

慣れたユーザーでしたらカスタムツールを作成してDifyと連携することも可能です。

STEP

エージェントの設定

エージェントの細かい設定です。

右上のエージェント設定を押下すると設定画面が開きます。

推論モデル

  • 関数呼び出し
  • React

最大反復回数

  • 1~5までの回数

LLMモデルの右のボタンからLLMのパラメータ設定です。

TEMPARTURE

ランダム性

TOP K

結果の多様性

Presense Penalty

すでに出た結果にペナルティを課すことで繰り返しを防ぐ

Frequency Penalty

頻出する単語やフレーズにペナルティを課して混乱を防ぐ

MaxTokens

結果出力の最大文字数

Response Format

出力のフォーマット

これらのパラメータの設定で、結果の範囲が変動します。

初心者であればデフォルト設定のままをおすすめします。

TEMPARTUREは0、MaxTokensは512となり処理時間と負荷が少ないです。

STEP

テストと調整

「探索」から作成したアプリのアイコンをクリックするとテストができます。

実際のアプリケーションの画面でAIと対話をする形式です。

例えば、変数に予期しない値が入力された場合などの動作も確認します。

実行したときの履歴が「ログ&アナウンス」から確認できます。

STEP

公開と運用

エージェントを公開する方法です。

右上の「公開」メニューを開いて「更新を公開する」ボタンを押下すると最新状態で保存できます。

左上のアプリケーションのアイコンをクリックするとURLとバックエンドAPIのアドレスがあります。

トグルボタンで公開設定にすると他ユーザーからアクセスが可能です。

また、「公開する」を押下して埋め込みを選択すると埋め込みのためのHTMLタグが表示されます。

公開してからは定期的にログから使用状況を確認してメンテナンスを行うことが必須です。

ここで差が出る!エージェント機能を使いこなすコツ

エージェント作成の基礎についてお伝えしました。

さらに、ステップアップするための編集ポイントを3つお伝えします。

高度な思考チェーンを実現するプロンプト設計術

プロンプトには、具体的にしてほしい処理内容を順に記します。

エージェントだけでなく、AIアプリ開発の要はこのプロンプトの設計です。

具体的に
  • 入力された条件をもとに服装を考える
  • 行先をもとに適切な服装をかを判断する
  • 服装のモードやアイテムなどを具体的に決定して提案する

など最初にアイデア案を起こすところから最終結果を決定するまでを具体的に示します。

箇条書きで、ステップを踏んで実行させる流れとするとうまく作動します。

複数ツール連携による相乗効果の引き出し方

Difyは、ツールとの連携により機能を拡張できるのが魅力です。

AIとの対話に加えて複数のツールを組み合わせて以下のような処理ができます。

  • 音声によるチャットの内容を文字起こししてSlackで共有する
  • 会議の出席メンバーを取りまとめて一覧表に更新する
  • 現在位置から営業中の飲食店をピックアップしてURLを送付する

ツールの実装方法は以下の手順で行います。

STEP
ツールを一覧から検索する

一覧にない場合はマーケットプレースから検索します。

STEP
ツールをインストールする
STEP
ツール一覧にツールが追加される
STEP
ツール名の右のiのアイコンにカーソルをあてるとアクセスのための利用名が表示されるのでコピーする
STEP
キーを利用してプロンプトを追加する

対話の内容によってツールを使い分けるなども可能ですが、最初は2つのツールの連携から試すことを推奨します。

エラー予測と回避策を組み込んだエージェント構築

Difyのエージェントの構築においてはエラーが出ることが予測されます。

  • 変数が空白になっている
  • モデルが存在しない
  • コンテキスト構造のエラー
  • LLMの認証が必要

など、エラーが出る理由はそれぞれです。

LLM利用においては、情報が不足することも考えられるのでプロンプトに<対処できない場合はそのように伝える>という指示を記すことも有効です。

ナレッジに知識となる文書を追加していくことも運用においては必要です。

Difyのエージェント機能についてよくある質問

Difyのエージェント機能についてよくある質問と回答です。

Function CallingとReActの推論戦略の違いは何ですか?

問いに対して定義された関数や手続きを実行するかしないかという違いです。

FunctionCallingの場合は与えられた引数や変数をもとにAPIや処理を決定し実行します。

Reactの場合は、指示をもとに何が必要かを考えて実行します。

関数呼び出しはGpt3.5とGpt4.0のみサポートしています。

Difyエージェントはどのような業務で活用できますか?

業種、職種問わず様々な業務で活用できます。

マルチタスクが可能なため、複雑な工程の業務でも対応可能です。

現在の業務でAIエージェントに置き換えることを検討してもいいでしょう。

Difyエージェントを公開した後、運用中に設定を変更できますか?

Difyエージェントは作成した時からデフォルトで公開する設定になっています。

初期設定においてURLからのアクセスに制限がありません。

もし、公開を停止したい場合は「監視」メニューから公開URLの上のトグルボタンを左にするとURLが無効となります。

エージェント機能を使うのにプランはどれでもいいですか?

プランに関わらずエージェント作成が可能です。

興味がありましたら無料プランでDifyの導入をされることをおすすめします。。

Difyのエージェント機能についてのまとめ

Difyのエージェント機能は、一つのアプリケーションで複数の処理が可能です。

簡単なものであれば数ステップで公開までできます。

AIの可能性は今後さらに拡大すると考えられていて利用することは強みとなります。

興味を持たれましたら記事でお伝えしたアプリの作成を試してみてもいいです。

ワンランク上の開発をお考えの方はぜひ教材をご活用ください。

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